連日の集中豪雨の影響を受け、福建省では鉄砲水や、土石流などの災害が相次いでいます。福建省増水対策弁公室によりますと、9日午後3時の時点で、およそ19万3800人が被災し、直接的な経済損失は11億5900万元に相当するということです。

　福建省南平市建陽区の山間地帯にある村では同日、土石流が発生し、家屋2軒が倒壊して3人が死亡、2人が負傷、1人が行方不明となっています。現在、この村の住民の多くは政府が用意したテントに避難しています。

　集中豪雨の影響で、福建省の道路、電力、通信といったライフラインも一部分断されています。国家電網福建省電力有限公司によりますと、9日午後5時までに、累計18万9765世帯が停電したということです。その後の修復作業を経て、現在では7割近くが復旧したということです。

　交通の面では、南昌・福州間、横峰・福州間、鷹潭・アモイ間を結ぶ鉄道路線の一部が大雨の影響を受けており、南昌鉄道局は9日と10日、合わせて26本の高速列車の運行を一時見合わせました。また、福州長楽国際空港では9日、42便が欠航となりました。（殷、謙）