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『タゴール作品全集』、ベンガル語から初の翻訳

2016-05-05 17:01:41     cri    


出版記念セレモニーで挨拶するCRIの胡邦勝副局長

 中国で初めて中国語に訳出されたベンガル語文学作品『タゴール作品全集』が5日、人民出版社から上梓されました。アジア初のノーベル文学賞受賞者である、インドの文豪ラビンドラナート・タゴール生誕155周年にちなんでの企画です。出版当日、中国国際放送局内で発刊記念セレモニーが行われ、関係者60人あまりが出席しました。


訳者を代表し挨拶する白開元氏(CRIベンガル語部)

 ラビンドラナート・タゴールは1861年5月7日、インドのベンガル州カルカッタの裕福な家庭に生まれ、ベンガル語を母語としていました。その生涯を通して、ベンガル語でおびただしい数の詩・エッセー・小説・演劇作品を創作し、1913年には詩集『ギタンジャリ』でノーベル文学賞を受賞、アジアではじめての受賞者となったほか、著名な社会活動家・哲学者・教育者としての一面も持っていました。1915年以降、その作品は、英語訳本を底本に中国語にも訳出され、中国でも多くの愛読者を獲得したほか、生前には、3回にわたって中国を訪問、インドと中国の文化交流事業に尽力しました。


タゴールの歌を歌う中国伝媒大学ベンガル語専攻の学生

 今回出版された『タゴール作品全集』は、中国の第十二次五ヵ年計画の重点出版プロジェクトの一環として出版されたもので、中国国際放送局ベンガル語部・中国共産党中央党学校・外務省・新華社通信のベンガル語専門家らが5年の歳月をかけて翻訳を行った大作です。全集には、タゴールが創作した詩・小説・芝居・エッセーのすべてを収録しているだけでなく、海外で行われた英文演説原稿のベンガル語訳も網羅されており、巻数にして33巻、文字にして1600万字に上る今回の全集は、世界的範囲においても、タゴール作品のもっとも全面的かつ詳細な翻訳資料と言えるでしょう。

 同全集の出版は、中国国内のタゴール研究者と愛読者に、巨匠の残した豊かな文化遺産に対する全面的理解に資するだけでなく、中国のベンガル語翻訳研究やインド・バングラデシュとの文化交流の領域においても、里程標的意義を持つ出来事となると見られています。(Yan、む)

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