北京で開催される第1回中日韓公共外交フォーラム及び2016年中日韓協力国際フォーラムに出席する予定だった元朝日新聞社の主筆でジャーナリストの若宮啓文さんが28日、北京市内のホテルで亡くなりました。68歳でした。警察当局によりますと、外傷はなく、病死とみられます。
若宮さんは同フォーラムに出席するため、27日ソウルから北京入りしました。
李肇星会長が開会の挨拶の冒頭で、「非常に残念なことでした。若宮啓文氏が昨日北京でご病気の為急逝されました。若宮氏には、これまで本フォーラム開催の為に多大なご協力を頂きました。ここで本フォーラムを代表してご家族の皆様に哀悼の意を表したいと思います」と述べました。
若宮啓文さんは同フォーラムの人文・メディアセッションでスピーチする予定でした。
1948年生まれ東京出身。1970年東京大学法学部卒。同年、朝日新聞社入社。長く政治・外交などの取材経験を積み、政治部長、論説主幹、主筆などを歴任。2013年1月に朝日新聞社を退職し、日本国際交流センターシニア・フェローに就任する一方、韓国東西大学校にて碩座教授、韓国ソウル大学校日本研究所にて客員研究員を務める。慶應義塾大学では客員教授として在籍し、龍谷大学での客員教授は2016年3月退任。この間、韓国延世大学校や韓国西江大学校で韓国語を学んだほか、米国ブルッキングス研究所にて客員研究員を務める。日中韓の対話に多く携わり、2015年には「韓国知識人との対話シリーズⅠ」として『日韓の未来をひらく』を発刊。また、『戦後70年 保守のアジア観』で2015年の石橋湛山賞を受賞。その他の著書のうち『和解とナショナリズム』、権五琦氏との対談『韓国と日本国』は韓国でも出版。現在、韓国東亜日報にコラム『東京小考』を連載している。
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