イランと欧州連合（EU）は16日、双方の協力を強化するため、イランの首都テヘランにEUの事務所を設置することを発表しました。

　EUのモゲリーニ外交安全保障上級代表は16日、代表団を率いてイランを訪問し、ザリフ外相と会談しました。双方は、新たに設置されるEUの事務所について「経済や環境、地域問題、移民などの分野での協力に役立つ」としています。

　会談後の共同記者会見で、ザリフ外相は「EUとの協力は、イランの発展と地域の平和にプラスになる。イランとEUの共同利益はイラン核合意の実施に密接にかかわっている」と述べたうえで、アメリカに対し、銀行や金融システムのイランとの取引を妨げるものを止めるよう求めました。

　また、モゲリーニ上級代表は、EU加盟国の銀行がイラン経済により参与していくことを奨励していると表明しました。（鵬、kokusei）