中国の銀行の一つである興業銀行の資金運営センターとシンガポール系のDBS銀行上海支行は、中国外貨取引センターの自由貿易区取引システムを通じて、上海自由貿易区において初のスワップ取引を行いました。関係筋によりますと、この取引は当貿易区の自由貿易口座(FT)のシステムを利用して行われたものだということです。また、この銀行間取引では、7日間で金利を買い戻し、人民元を想定元本とし、ドル建てで決済します。
人民元スワップ取引とは、取引者双方が、約束した一定の期間内に、約束した人民元の元金と金利に基づいて金利を算出した上で、金利を交換する金融約束のことです。
専門家は「中国の為替レートと金利の市場化がほぼ達成できた今、国内金融市場への海外からの参加は日増しに増えている。このような状況の下、大陸内外の投資家をつなぐ架け橋である自由貿易区において、金利の二次元商品の市場を解禁することで、海外投資家にとって、より多くの商品とより直接的なルートが提供された。同時に、大陸の関連機関にとっても、人民元の金利の決定権を強めることにつながるだろう」と分析しています。
(朱、謙)
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