中国の習近平国家主席は現地時間29日、プラハでチェコのゼマン大統領と会談を行いました。双方は両国関係の発展を高く評価し、両国や中国・ヨーロッパ関係、中国と中東欧諸国との協力、ともに注目する国際・地域問題について踏み込んで意見を交換し、多くの見解で一致に達しました。両国元首は、中国・チェコ関係を戦略パートナーシップに引き上げ、両国関係のさらなる発展を推し進めることで合意しました。

　この中で習主席は「チェコは、最初に新中国を認め、国交を樹立した国の一つで、両国の友好関係は長い歴史を持つ。両国関係は実り豊かな段階に発展しており、良い勢いをみせている。両国はハイレベルでの密接な交流を保っており、経済貿易など各分野の協力が盛んに行われている」と評価し、その上で、中国はチェコとともに、現在の良好な関係を大事にし、伝統的な友情を固め、政治的信頼を互いに深め、実務的な協力で新たな成果を収め、友好事業を継続して次世代に伝えていく意向を示しました。

　ゼマン大統領は「両国の貿易関係が近年急速に発展しており、中国はEUにとって重要な経済貿易パートナーとなった」と示しました。また、チェコは中国と政治的相互信頼と互恵協力を深め、中国と中東欧諸国との協力を推進する上での役割を引き続き発揮し、中国のためのEUの玄関として、交通、物流、金融の中枢となりたいと表明しました。

　双方は、ハイレベル交流の指導的役割を生かし、政府や立法機関、政党、地方などの、各レベル各次元の広い分野にわたる協議と対話を密接に行うことで一致しました。そのほか、政治的相互信頼を深め、互いの利益と関心を尊重し、両国関係の長期的で安定した発展を確保すること、重要な国際・地域問題で協力し合い、世界の平和、発展、協力に力を入れることで合意しました。

　双方はまた、中国の「一帯一路」（シルクロード経済帯と21世紀海上シルクロード）構想とチェコの開発とをリンクさせ、両国協力の企画要綱を共同で作成し、これからの協力の枠組みとすることで合意しました。

　（MOU、謙）