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「最愛の子」日本で絶賛、陳可辛監督がファン上映会に登場

2016-03-21 10:28:50     cri    

 陳可辛(ピーター・ チャン)監督がこのほど東京新宿にある角川シネマ新宿で行われた映画「最愛の子(原題:親愛的)」のファン上映会に姿を現した。「最愛の子」は今年1月16日から日本で正式に公開され、高い評価をうけている。多くの日本の観客から支持されているだけでなく、日本の著名監督の是枝裕和氏やゲームデザイナーの小島秀夫氏らも公開と同時にこの映画を鑑賞し、是枝監督はこの映画を「陳可辛監督の新境地」と絶賛。もともと1ヵ月を予定していた上映期間は現在まで延長されており、半年以上に延長される予定だ。天山網が伝えた。

 「最愛の子」は2014年9月に中国で公開されてから現在までその人気が続いている。現在までに「最愛の子」はすでに第71回ヴェネチア国際映画祭アウトオブコンペティション部門正式出品、第39回トロント国際映画祭正式出品、第34回香港電影金像賞最優秀主演女優賞、第21回香港電影評論学会大賞の最優秀主演女優賞と最優秀脚本賞など各賞を獲得している。

 「最愛の子」は昨年11月に第16回東京フィルメックスで上映され、「観客賞」を獲得した。その際、陳監督は著名プロデューサーの市山尚三氏のサポートで、日本の観客と上映後の交流を行い、日本の観客の熱意に非常に感動したという。

 日本側の配給会社は現在、若者の多くがインターネットで映画を鑑賞する習慣があるため、「最愛の子」の日本での上映期間を1ヵ月と計画していた。思いもよらなかったのは、上映後の評価が非常に高く、その予想を大幅に覆したことだ。是枝監督は「今どうしてもこの映画を撮らなければならない。そんな監督の切実さが全編を貫く力作。恋愛映画の名手であるピーター・チャン監督の新境地!」と評価し、ゲームデザイナーの小林氏もこの作品の構成と探求するテーマを絶賛し「前半と後半の視点切り替えに、心までも抉られることになる。その相反する『怒り』と『悲しみ』が行き場を失った『最愛の痛み』となって、観る者を打ちのめす」とコメントした。現在「最愛の子」は日本で引き続き上映されているだけでなく、上映館数も当初の10数館から49館にまで拡大し、その数は今も増え続けている。

 今回「最愛の子」の日本でのファンミーティングは、もともと陳監督と妻の呉君如が日本にバケーションに行く予定だったところを「日本の配給会社がとても気配りの効いた宣伝をして、わざわざファンミーティング会を設定してくれた。ファンミーティングでは『月夜の願い(原題:新難兄難弟)』、『君さえいれば/金枝玉葉(原題:金枝玉葉)』、『ラヴソング(原題:甜蜜蜜)』、『ボクらはいつも恋してる! 金枝玉葉2(原題:金枝玉葉2)』から現在まで長年私の映画を見てくれているファンが多く集まってくれた」と陳監督は明かした。

 陳監督は日本の観客の熱意に今回もまた深い感動を覚えたという。彼は「ハリウッドの大作でもなく、このような題材を取り扱っている点を考えると、現在多くの人が集まって映画を見るということは非常に難しいことだ。この映画館はさほど大きくはないが、それでも100人あまりの人々が集まり寄り添って一緒に映画を見て、それを話題におしゃべりする。私は会場に入り、客席一杯の観客を見た時に非常に感動した。同時に外国映画を見るのになんて苦労しているんだろうとも感じた」と話す。また1990年代と現在とでは取り巻く環境が全く異なっていると指摘し、「全世界の映画市場はとても盛んなように見えて、実のところますます多くの若者がインターネットを通じて映画を鑑賞し、多くのアメリカの若者はnetflixを通じて鑑賞し、中国の多くの若者も有料の各種オンラインプラットフォームで観賞しており、今までのような伝統的な配給会社による集団での映画鑑賞というモデルが壊れてきている。映画は発展し、科学技術も発展し、市場も発展しているが、ハリウッド以外の映画にとっては、業界全体がまだ過去のままだ」と語った。「人民網日本語版」より

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