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<全人代>傅瑩氏、南海問題での言語覇権に反対

2016-03-04 14:32:18     cri    

 中国の第12期全国人民代表大会第4回会議は4日午前、北京の人民大会堂で記者会見を開きました。中国が南海の「軍事化」を推し進めているのかという記者の質問に対し、全人代の傅瑩報道官は、「中国が南海地域の平和と航行の自由に脅威を与えているというアメリカ側の報道は情勢に対する間違った判断を招くことになり、"軍事化"という言葉を大げさに言っていること自体、言語覇権の疑いがあるのではないか」と反駁し、「現在、南海に頻繁に出入りしている飛行機や軍艦の多くはアメリカのもので、アメリカがアジアリバランス戦略を実施して以来、軍事行動を頻繁に行っている。これこそ軍事化ではないか」と指摘しました。

 さらに、南海問題について傅瑩報道官は次の2点を強調しました。第1、アメリカが南沙諸島の周辺へ軍艦を派遣して軍事力を見せびらかす行為は中国人の反感を招いています。アメリカは南沙問題において特定の立場を持たないと言い張っていますが、現在の言動は緊張した雰囲気を作り出しています。このため、アメリカ側の動機に疑問を持たざるを得ません。第2、中国の南沙諸島での拡張工事は極めて必要なもので、中国人民の支持を得ています。南沙諸島は大陸から遠く離れていることから、その防御力を強化するために必要な防御設備を配置するのは当然なことです。さらに、中国はこれまで一部の国が南沙諸島を不法占拠したことを一度も認めたことはありません。中国は主権を放棄しないということを前提に「争議を棚上げにして共同開発を行う」という提案を打ち出したのは、この地域の平和と安定を維持するためです。中国は南沙諸島での拡張工事を終えた後、自国の利益をよく守ることができるほか、中国がこの地域で公共サービスを提供する能力の向上、また地域内の平和と安定を維持する能力の増強にもつながるものだとみています。

 また、傅瑩報道官は「アメリカがこの地域の平和と安定に真に関心を寄せるならば、中国と周辺諸国との交渉による問題解決を支持すべきではないか」と指摘しています。(03/04 Lin、Kokusei)

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