北大西洋条約機構（NATO）のストルテンベルグ事務総長は25日声明を発表し、NATOのエーゲ海における密入国取り締りの軍事行動計画を公表しました。移民と難民の密入国を斡旋する活動への取り締りに加わる姿勢を示しています。

　ストルテンベルグ事務総長は、「NATOが第2常設海上部隊の軍艦をエーゲ海に配置し、偵察と監視を行う他、ギリシャとトルコの海上警備隊に情報を提供する」と明らかにした上で、「欧州対外国境管理協力機関との情報共有を通して、欧州連合（EU）と関係国家の密入国斡旋組織への取り締りに一役買うだろう」としています。

　さらに、「NATOがエーゲ海において直接的な密入国取り締まりを実施するにあたり、ギリシャとトルコと協調した上で、共に行動計画を立てる。NATOの軍艦が海上捜索や遭難した難民船の救援などを行い、トルコからの難民を救出した際はトルコに送還する」と方針を述べました。（洋、謙）