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門墩(メンドン)研究家、岩本公夫氏が8日に東京講演

2016-02-05 19:27:44     cri    

 中国の「門墩(メンドン)」研究家である岩本公夫氏による「門墩(メンドン)――民俗石刻美術品――」が2月8日に東京で開かれます。主催は東京中国文化センター。

 「門墩(メンドン)」は漢民族の伝統的家屋、特に四合院の表門の脇に置かれ門扉を支える、石材でできた支柱です。中国の伝統的な吉祥模様が彫られた門墩は、住人の地位や階級を示すだけでなく、その好みや願望をも表しています。

 講師の岩本さんは1937年の広島生まれ。自動車販売会社での勤務を経て、定年を前に、1995-98年に夫婦で北京語言大学に留学。その時に、取り壊しが進んでいる北京の胡同の中で門墩と出会ったのがきっかけで、その収集と調査を始めました。北京での調査研究に基づく著書には『北京門墩』(北京語言文化大学出版社、1998年12月)があります。岩本さんは本帰国した後も、短期滞在の形で中国全域での調査を続け、その最新の研究成果をまとめた『中国門墩』の出版準備も進めている最中ということです。

 一方、年齢や体力のことを考えて、岩本さんは「愛門墩会」の設立を準備しています。「現在、中国各地では門墩が日ごとに消えつつあるため、現存の門墩の図案を写真に撮っておき、その状態を記録しておくことが当面の急務だ」という思いから、中国各地方出身の大学生などを対象に、冬休みや夏休みの帰省中にふるさとの門墩を撮影して、メールで資料を送ってほしいという呼びかけもしているということです。

 「愛門墩会」についてのお問い合わせはiwamoto.kimio@coral.plala.or.jpまで。

(王小燕)

岩本さんの研究成果。上は1998年、北京語言文化大学出版社からの『北京門墩』、下は現在校正中の『中国門墩』。

 

岩本さんが北京各地から収集した門墩を北京語言大学が預かって「枕石園」を整備した。
左は昨秋、「枕石園」をバックにした岩本さん。右は園内の風景。

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