楊報道官はさらに「アメリカのイージス駆逐艦カーティス・ウィルバーが中国の法律に深刻に違反し、無断で中国の西沙諸島の領海に進入した。島を守る中国の守備部隊と海軍は直ちに対応措置をとり、アメリカの軍艦を調査・識別し、警告した上で、それを追い払った」と明らかにしました。
楊報道官は「中国は1992年に発表した『領海と接続水域に関する法律』で、外国の軍艦が中国領海に入る場合、事前に許可を得なければならないと規定している。これは国際法に合致し、多くの国々の法律と同じものである。中国政府はまた、1996年5月15日に『中国領海基線に関する声明』(基線とは、潮が一番引いた時の海岸線)を発表し、中国大陸領海の一部基線と西沙諸島の領海の基線を明らかにした。アメリカ側はこれを承知のうえで、軍艦を派遣して中国の領海に無断で進出した。これは、故意で挑戦的な行為だ」と指摘しました。
さらに「アメリカ側は長年、飛行機と軍艦、船舶の安全確保に関する確実な措置を、何度も提案してきた。しかし実際には、中国の再三の警告を振り切り、軍艦や軍機を派遣して中国の領海や領空に進入し、両国の海軍と空軍の近距離の接触を引き起こした。これは、プロの技術を欠いたやり方で、双方の兵士の安全に対して無責任で、きわめて危険な結果を招きかねないものだ」と批判しました。
楊報道官は最後に「アメリカ側がいかなる挑発行為を行おうと、中国の軍隊は、あらゆる措置を講じて、国家の主権と安全を断固として守る」と表明しました。(MOU、謙)
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