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上海の隠れ家、最も高い場所にある図書館で静かに読書

2016-01-27 09:41:24     cri    

 文化的雰囲気が漂う上海で、古い歴史を持つ徐家匯の蔵書楼、「水上図書館」として有名な青浦図書館、組み込み式の大きな本棚を持つ浦東図書館、最も美しい外観を持つ嘉定図書館など多くの図書館がある。祝祭日のたびにほぼ満員になり、一部の本好きに至っては立ったまま知識を吸収している状態になる。

 しかし最近、意外にも上海に「隠れ家的な図書館」がひっそりと佇んでいるのを見つけた。この図書館は上海上空230メートル90センチに浮かぶ、「世界最も高い場所にある図書館」のギネス記録に認定されている。

 このあまり知られていない図書館は上海市の中心部にある明天広場JWマリオットホテルの60階にある。特別なところは、宿泊客の一部に無料開放されているところだ。

 60階に到着し、スタッフがガラスのドアにルームキーを差し込むと音が鳴り、伝説の図書館に足を踏み込んだ。57平方メートルの室内にはダークな色の本棚が1列ごとにきちんと配置されており、本棚は様々な書籍で満たされている。なんと「三国演義」、「東林列伝」、「天工開物」、「太平天国印書」、「儒林外史」など市場ではなかなか目にかかれない線装本がある。

 スタッフは「エグゼプティブルームの宿泊客のほとんどが旅するエリートで、彼らは文化、グルメ、健康に関心を持っている。これらの書籍で彼らに中国文化を知り、中国文化を味わってもらう」と話す。現在までで、最もレンタル率が高いのは「ハイ、shanghai」、「中国を読み解く」、「残された歴史」、「太極拳」、「西洋美学通史」、「In Shanghai」だ。

 現在、図書館が保有する2千冊以上の蔵書は上海や中国の古典的名作、建築、哲学、歴史、芸術や芸術史、古典文学、現代文学などの作品などに集中している。書籍の大部分は復旦大学図書館、上海図書館が寄贈したもので、その他一部はホテルが購入したものだ。

 このニッチな図書館内はいつも静寂に包まれており、コットンや皮のソファが永遠に待ち構えている。驚くことに、整然と並ぶ本棚の後ろにはなんと秘密の扉があり、扉を開くとテラスがある。やや残念なのが、太陽の光は燦々と照っているが、天気が寒かったために今回は少ししか見ることができなかったことだ。「雲の上」のような高さの静かな場所で読書をしながら上海の美しい景色を心ゆくまで堪能する願いは叶わなかった。(編集JK)

「人民網日本語版」2016年1月26日

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