欧州連合(EU)の法執行機関である欧州刑事警察機構(Europol ユーロポール)は25日、欧州テロ対策センター(ECTC)を正式に始動すると発表しました。このセンターはEU加盟国による外国籍「ジハード」戦闘員の取り締まりや、テロ組織の資金源の根絶、インターネットを利用した扇動行為と武器密輸の取り締まりなどの面で、情報共有と協調行動の強化サポートを目的としています。
ECTCの開設式典はこの日、EU議長国オランダの首都アムステルダムで行われました。ユーロポールのウェインライト長官は挨拶の中で、「欧州はここ十数年来最も深刻なテロリズムの脅威に直面しており、将来再び襲撃を受ける可能性もある。欧州テロ対策センターを設立するのはEUがテロ脅威に対して行ったEU全体によるリアクションだ。欧州テロ対策センターがEUのテロ取り締まりで情報のハブとなり、進行中の調査に意見を提供し、大規模襲撃に対応するための協調行動に協力するよう期待されている」と述べました。
欧州テロ対策センターはユーロポールのテロ対策の専門家やEU加盟国の連絡員約50人のメンバーから組織され、ユーロポールテロ対策グループの責任者を務めるマヌエル・パニアグア氏がこのセンターの責任者を担当するということです。(玉華、む)
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