中国人民銀行が8日に発表したところによりますと、2016年、中国は引き続き穏健な通貨政策を実行し、通貨の投入量を見直しつつ、かつ適度な柔軟性を保ち、金融の改革開放をさらに推し進めるとともに、金融リスクを回避解消し、高質かつ効率が高く、また公平で持続可能な金融経済の発展を促していくとしています。

　8日に閉幕した中国人民銀行の事務作業会議では、2016年は適宜な通貨金融の環境作りを行い、金融機関による国民経済の重点分野や手薄な部分への貸付枠拡大を通じて、民間の資金調達コストの低下を促し、経済構造の調整や転換によるアップグレードをはかっていく方針が示されました。

　2016年、中央銀行の具体的な任務については、①貸付内容の持続的健全化による、実体経済への発展支援を行っていくほか、②人民元為替レートを合理的にバランスの取れた水準に安定させること、③金融機関の改革範囲を引き続き拡大すること、④金融市場の規範化・イノベーション・発展を推進すること、⑤金融リスクの回避と解消、⑥金融システムの安定確保、⑦人民元の国際化レベルの引き上げ、⑧世界金融経済のグローバルガバナンスへの積極的関与、⑨金融業の双方向への開放促進、⑩外貨管理制度の改革拡大、⑪外貨準備の運用管理健全化、⑫金融インフラ建設の強化、⑬金融サービスとその経営水準を高めることなどの項目が挙げられています。（01／09　Lin,　む）