欧州連合（EU）首脳会議が17日、ブリュッセルで開催されました。会議では、難民対策についての措置実施が不十分であるとして、EUの機関や加盟国による取り組みの加速化が求められました。

　会議声明では、「ここ数ヶ月、欧州委員会は多くの対策措置を採択して未曾有の難民危機に対応してきた。例えば、EU域内に入った難民の受け入れ施設の追加建設、難民割当計画の達成、難民申請の受け入れ加速や、難民認定されない移民らの送還などを行っている。しかし、対策措置はまだ実行過程にあり、不十分である」と示しています。

　また、声明ではEUの機関や加盟国による国境管理の強化や、欧州国境沿岸警備隊の創設などが盛り込まれたほか、身元確認や指紋登録による難民管理の強化が強調されました。（雲莎、謙）