今回その協力プラットフォームとして挙げられたのは以下の六つです。
一つ目は、安全保障協力強化プラットフォーム。これは『上海協力機構加盟国国防協力協定』の策定を急ぎ、反テロ協定締結を協議、上海協力機構の違法薬物取締機能を強化、アフガンの民族和解プロセスを進めていくことなどを通じて、様々な要素による安全保障上の脅威を受ける環境において、各国の安全維持と社会安定を保証し、地域の発展の為、信頼のおける安全保障環境を作り出そうというものです。
二つ目は、生産能力協力プラットフォーム。これは中国は技術と生産能力を地域の国々の発展のニーズと結びつけていこうというものです。コストパフォーマンスの高い設備や製品を提供することや、プロジェクトの受託、工場建設、現地生産・加工のサポートなどを通して、現地の就業機会増加を促し、互恵共栄を実現させます。
三つ目は、多国間コネクティビティ協力プラットフォーム。これは段階を追って、道路、鉄道などインフラ建設の大型プロジェクトを展開し、中央アジア地域をハブとするアジア・ヨーロッパ大陸のコネクティビティの構築と向上を模索するものです。
四つ目は、金融協力革新プラットフォーム。これはSCO銀行連合体制度を生かし、加盟国の拡張を推進、その資金力で大型プロジェクトの実施を支援する他、決済システムを強化、金融危機リスクに備えるものです。
五つ目は、地域貿易協力プラットフォーム。これは地域の実情に従い、各側の利益を考えた上で、効果的な措置を講じて、貿易・通関の利便化と自由化を推進するもので、将来考えられる加盟国間での電子商取引環境の整備を考えたものです。
六つ目は、社会・国民生活にかかわる分野の協力プラットフォーム。これは農林業・牧畜業・漁業の協力を積極的に拡大し、農業技術と食糧生産レベルを高め、食糧安全を確保することを狙ったものです。(殷、む)
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