世界知的所有権機関（WIPO）は14日、2014年の世界全体の特許出願件数が約270万件にのぼり、前年に比べ4.5％増加したとする報告書を公表しました。中国が世界の特許出願の増加を牽引したと指摘しています。

　これまで世界の特許出願は5年連続で増加しています。出願件数が多い分野はコンピューター技術、電気機械、測量およびデジタル通信などです。

　中国の出願件数は約92万件で首位、2位のアメリカと3位の日本を合計した件数も超えています。増加スピードからは、イラン、中国、インドネシアが上位3位でした。

　WIPOは「この勢いが続けば、中国国家知的所有権局が世界で初めて、年間の特許出願受け入れ件数100万件に達する機関になるだろう」と予想しています。（鵬、山下）