外務省の王毅外相は12日、中国国際問題研究院と中国国際問題研究基金会主催による「2015年国際情勢と中国外交セミナー」開幕式に出席し、『中国的特色のある大国外交を全面的に推進した一年』と題した演説を行いました。

　王外相は「2015年という年は、中国が多くの成果と進展を遂げ、国際社会における影響力が全面的に強化された一年だった。平和と発展という２つの大きな議題についても、中国は国際社会と共に、2030年の持続可能な発展目標と2020年気候変動対策を確立し、テロリズムを含む様々な世界的課題にも共に向き合ってきた。また、アメリカ、ロシア、ヨーロッパ、アジア太平洋地域、アフリカやラテンアメリカなどの主要国との関係を更に発展させた。『一帯一路』構想の建設も顕著な進展を遂げ、ユーラシア大陸のみならず、世界経済の発展に新たな原動力を注入した」と、2015年の成果を振り返りました。

　王外相はまた、2016年を展望し、「中国はその特色ある大国外交理念を引き続き実践し、中国が担うべき国際的責任を積極的に引き受け、小康（ややゆとりのある）社会を全面的に構築する外部環境を作り、世界の平和と発展事業の次の1ページを開きたい。具体的には、1、『一帯一路』建設を含む国内の建設に尽力すること。2、G20杭州サミットに全力で取り組み、革新的で、活力ある、連携性と包摂性のある世界経済の構築に更なる貢献を行うこと。3、世界平和に積極的に貢献するよう努め、好循環と協力共栄を生み出す大国関係体制を構築すること。4、地域の発展に積極的に取り組み、アジアの運命共同体構築を推進し、地域の安定維持に努め、経済発展の促進に努力することが挙げられる」と述べました。（怡康、む）