北京日本人学術交流会の200回記念が5日、中日青年交流センターで開催されました。この交流会は、山口直樹代表が2008年に始めたもので、目的は、学術分野における日中相互理解の促進や中国語で思考し、読み書きのできる日本人研究者の支援・養成、学術関心の高い市民と専門家の開かれた交流の場の提供といったものです。
第1部では、これまで中国政府の要職にあり、かつ日本に造詣の深い劉徳有氏が、「戦後日中学術交流の原点―郭沫若の中国科学代表団の訪日を中心に」をテーマに講演しました。劉氏は日中学術交流の原点ともいえる60年前の1955年12月の郭沫若氏訪日に通訳として同行した時の様子を生き生きとした日本語で紹介しました。当時の「歴史の現場」を通して郭氏の人柄のみならず、それをユーモラスに語る劉氏の人柄や聡明さも伝わる内容に、会場の参加者はメモをとるなど熱心に耳を傾けていました。講演後には、質疑応答や60年前の映像が上映され、参加者もそれぞれ理解を深めました。
第2部では、来場者がコメントを寄せ本交流会の200回目を祝いました。その後、山口代表が200回の歩みを振り返り、日頃の活動を報告し会の歴史を総括しました。また、参加者からは今後もこの会が回を重ねていくことを望む声が多数きかれました。
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