パン・ギムン国連事務総長は23日、国連が「パレスチナ人民連帯国際デー」を記念して行ったイベントにメッセージを寄せ、「国際社会がより大きな役割を果たし、中東和平プロセスの難局を打破する」ことを呼びかけました。

　パン事務総長はメッセージで、「パレスチナとイスラエルの暴力行為は両国人民に大きな苦しみをもたらした。この敏感な時期に、双方の指導者は衝突の解消に建設的役割を果たし、挑発的発言を控えるべきだ」と述べました。

　また、パン事務総長は「イスラエル当局は最大限の自制を保ち、殺傷能力をもつ武力手段の過度の使用は避けるべきだ。二国共存案（二国間解決案）の実現可能性が極めて低い現状では、情勢がさらにエスカレートする可能性もある。国際社会はより大きな役割を果たし、難局を打破しなければならない。中東問題の仲介役４者（国連・ＥＵ・ロシア・アメリカ）は、パレスチナ・イスラエルの和平交渉回復のため尽力することが必要だ」と述べました。（殷、む）