中国外務省の洪磊報道官は19日、「過激派組織『イスラム国（IS）』が人質に取った中国人の樊京輝氏を殺害したことを確認した」と明らかにし、哀悼と遺族への弔意を表しました。

　洪報道官は「樊氏が拉致され、人質となった後、政府と国民は安否をずっと危惧してきた。政府は緊急対策を講じ、全力を挙げて救出作業に取り組んでいた。それにもかかわらず、テロ組織は人類の良知と道徳を無視し、残忍な暴力行為を行った。　人間性をなくした暴力を強く非難するとともに、必ず犯罪者に法の制裁を加える」と述べました。そのうえで、「テロリズムは人類共通の敵だ。中国政府は、あらゆる形のテロリズムにも断固反対し、人類文明に挑戦する、いかなるテロ犯罪行為とも断固戦う。テロ取り締まりにおいて、中国は今後も国際社会との連携を強化し、世界の平和と安定を維持していく」と強調しました。