2015年APEC(アジア太平洋経済協力会議)CEOサミットが19日、フィリピンのマニラで行われました。習近平国家主席は出席し、「APECのけん引的役割を生かし、世界経済の課題に対応しよう」と題した基調講演を行いました。
習主席は講演の中で、「APECの各経済主体はリスクを恐れず、手を取り支えあいながら、改革とイノベーションの推進、開放型経済の構築、発展アジェンダの実施、相互コネクティビティーの促進を堅持し、世界経済の成長推進に尽力していかなければならない」と強調しました。また、中国の発展も、効果・利益のクォリティの追求、イノベーションによる主導、公平性と公正性の重視、エコフレンドリーで低炭素であること、対外開放をより重要視していくことを旨としていくとしました。
習主席はまた、「世界経済の伸びが緩やかになってきた中、中国は様々な困難と課題に積極的に対応し、経済運営も合理的区間で維持しており、安定した、かつ比較的速いテンポでの成長を保っている。全体的にみれば、中国経済の長期的上場トレンドを支えるファンダメンタル面の変化はない。また、経済構造を調整し最適化をはかるという前向きのスタンスも変わっていない。同時に、中国経済は今まさに改革の痛みを経験している最中であり、今までにない機会に恵まれている一方、今までにないリスクにもさらされている」と指摘しました。
同時に、第18期中国共産党五中総会は中国の「第13次5ヵ年計画」を可決し、「イノベーション、調和、エコフレンドリー、オープン、シェアリングという発展理念を打ち出し、第13次5ヵ年計画期間中の経済、社会の発展に対し一連の重要な改革措置を提案している」と紹介しました。
さらに、「中国はアジア太平洋の一員だ。中国の発展はアジア太平洋からスタートし、域内からのメリットを享受している。今後も引き続き域内に立脚し、域内に福祉をもたらしたい。『一帯一路(シルクロード経済帯と21世紀海上シルクロード)』構想の実現化により、より広範囲な、より高い水準な、より深いレベルの地域協力を展開し、オープンで包摂的、均衡かつ万遍なく利益をもたらせる地域協力の仕組みを共に構築していく」と述べました。(Yan、む)
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