王毅外相は10日、フィリピンのデルロサリオ外相とマニラで会談しました。
王外相は、「昨日、中国は習近平主席がアキノ大統領の招きに応じアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に出席することを正式に発表した。目下、中比関係が困難な時期を迎えている中、習主席の出席は、中国がAPECに対する重視と支持を表すとともに、主催国であるフィリピンに対する中国の重視と支持を示している。前回のAPEC主催国、そしてフィリピンの近隣国として、中国はフィリピン及び他のメンバーと共に努力し、APECの関係議題とアジア太平洋の通商協力に焦点を当て、会議を成功させたい」と述べました。
デルロサリオ外相は、「習主席のAPEC参加に感謝し、また、フィリピン訪問を心待ちにしている。昨年、アキノ大統領は北京であたたかいもてなしを受けた。フィリピンは約束を守り、ホストとして全力を尽くし、習主席の会期中の安全、成功、くつろぎと豊かな成果を確実なものにしたい。フィリピンは、中国の支持と協力に感謝し、協力関連のテーマに焦点を当て、積極的に世論を牽引し、是非会議を成功させたい」と話しました。
王外相はまた、「中国は終始、近隣国友好政策を実施し、フィリピンとの間で健全で安定した二国間関係を発展させたい。周知の原因で、両国関係は国交樹立40年来最も難しい局面に陥っている。これは中国が望まぬものであり、両国国民の利益にも合致しない。中国は対話と交渉を通じて、海上問題を含む両国関係の正常な発展に影響を及ぼす要素を見つけ出し、解決してゆきたい。中国の対話の扉は常に開かれており、双方の対話も尽き果ててはいない。双方は、頻繁な対話を行い、意見の相違を調整すると同時に、問題解決の方法を探すことに力を傾けたい。そのためにも、双方は、同じ方向に向かって歩むべきであり、逆の方向に進むべきではない。双方が充分な誠意を示せば、問題解決の方法を必ず見つけ出すことができる。私たちはその自信があり、辛抱強さも備えている」としました。
デルロサリオ外相は、「習主席のAPEC出席と王外相の今回の訪問は、昨年北京で開かれたAPECで両国元首が積極的なコンセンサスを得たことを基礎とする、関係改善に向けた新たなスタートであると同時に、信頼を構築するための重要な一歩だ。フィリピンは中国との交流を深め、意見の相違に妥当に対応し、両国関係の改善と発展を推進したい」と語りました。(Ryu、む)
© China Radio International.CRI. All Rights Reserved. 16A Shijingshan Road, Beijing, China. 100040 |