双方は原子力発電などの分野における新しい市場の共同開拓や、グリーン産業などへの中仏共同基金の利用といった協力事業の一層の拡大に大きな期待を寄せました。

　李首相は、フランス側に対し、中国人観光客へのビザ要件の緩和や、中国製品に対する反ダンピング調査でコストの高い他国を代替国に採用するEUの従来の取り扱い方式を廃止する為の積極的な働きかけを行うよう要望しました。

　また、李首相は、気候変動問題について、フランスを含む国際社会と協力を強化し、まもなくパリで開かれる気候変動枠組条約第21回締約国会議（COP21）で全面的合意に到れるよう、推進していく意向を示しました。

　これに対してオランド大統領は、中国側との間で得られた原子力発電や新市場の開拓などの面での合意を引き続き実行に移し、幅広い分野での協力の拡大と、貿易や人的往来をよりスムーズにする作業を進めていく考えを示しました。（ZHL、む）