韓国訪問中の中国の李克強首相は2日午前、京畿道（キョンギド）創造経済革新センターを見学しました。

　韓国政府は去年から、創新型中・小企業や零細企業に向けてサービスとサポートを提供するため、全国17の市・道（日本の県に相当）で「創造経済革新センター」を設立しました。このうち、京畿道にある創造経済革新センターは、ソフトウエアを中心とした総合産業をサポートしています。

　李首相はセンターの設立状況と発展状況を聴取したあと、モノのインターネット（IoT）・モバイルデバイス・３Dプリント実験室を見学し、これらの分野での科学技術の発展ぶりを詳しく聞きました。

　李首相は、「両国の企業と個人に革新協力のプラットフォームを作ることで、朴大統領と合意した。韓国は創造革新産業の発展の面で豊富な経験を有している。中国は現在、革新駆動型発展戦略の実施に力を入れている。中国と韓国の理念は一致し、互いに学びあうべきだ」と強調しました。

　李首相はまた、「革新に国境がない。中韓両国は新技術革命のチャンスと世界発展の情勢を掴め、自国の需要に基づき、中韓それぞれの発展戦略の間のドッキングを推進していくべきだ。両国は、政策面で双方の交流を激励し、産業協力を深化させていく。共同開発を強化し、イノベーションの連動メカニズムを育成する。生産能力と設備製造の国際協力という流れに従い、第三者市場を共に開発し、中韓の実務的協力に更なる広々とした空間を切り開こう」と指摘しました。（白、kokusei）