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第6回中日韓首脳会議が1日、韓国の首都ソウルで開かれました。会議後、「東北アジアの平和と協力のための共同宣言」が発表されました。
同宣言は、56項目の7千字に及ぶ内容を盛り込みました。北東アジアの平和と協力、経済社会の協力拡大による共同繁栄の実現、持続可能な発展の推進などを巡り、3カ国の理念を掲げています。
3年半ぶりの再開となった首脳会談について、宣言では「3カ国協力の全面的な回復を意味している」としています。そのうえで、「地域内の国の間で、経済的相互依存と政治的安全保障上の葛藤が併存しているような現状を変えなければならない。そうすれば、地域の恒久的な平和と安定、共同繁栄を実現させ、協力の前向きな発展を断固として推進していくことができる」と指摘しました。
北東アジアの平和と協力の実現について、宣言では「3カ国の協力分野を拡大するため、中日韓の間で、20の閣僚級メカニズムを含む50の政府間協議メカニズムの発展を積極的に推進していくことを奨励する」として、協力プロジェクトの積極的な展開や、閣僚級メカニズムを含む新たな政府間協力メカニズムの構築に取り組む決意を示しました。
経済社会の協力拡大による共同繁栄の実現について、宣言では「3カ国は経済的な往来を強め、利益の融合を深めるほか、貿易と投資のより良い環境づくりのため、協力強化を重ねて強調した」としています。3カ国は、中日韓自由貿易区を巡る交渉を一層加速させ、最終的に全面的で高水準、かつ互恵的な自由貿易協定を締結すると改めて表明しました。
3カ国国民の相互信頼と相互理解の促進について、宣言では「3カ国の民間交流と協力が、お互いの理解増進に重要な基礎を固めた」とし、中日韓の間で様々な人的交流を拡大し、3カ国の相互理解と相互信頼を深めていくとしました。
世界と地域の平和と繁栄について、宣言では、朝鮮半島における核兵器の開発に「断固反対する」とし、朝鮮半島情勢の緊迫化を招くような行動と、国連安保理の関連決議に反する行動にも反対するとしています。3カ国は平和的な手段によって、朝鮮半島の非核化プロセスにおける実質的な進展を遂げるため、有意義な6カ国協議の早期再開に取り組んでいくとの決意を示しました。(洋、YM)
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