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日本学研究センター30周年記念、シルクロードも議題

2015-10-26 12:42:25     cri    


24日、30周年記念国際シンポジウム開会式

 「シルクロードと日本研究」と題したパネルディスカッションが25日午前、北京外国語大学内の「北京日本学研究センター」で開催されました。中日韓三国の研究者は、歴史、経済、宗教、メディア、文化などの視点から、日本における「シルクロード」研究の歩みを振り返り、中国による「「一帯一路」(シルクロード経済帯と21世紀海上シルクロード)」構想が日本に及ぼすであろう影響などを議論しました。このディスカッションは、同センター設立30周年記念シンポジウム「アジアにおける日本研究の可能性」の中の分科会として開かれたものです。


東京大学の竹内信夫教授が「大平正芳追想―北京日本学研究センター30周年を記念して」、北京大学の厳紹璗教授が「中日古代文化関係の政治的枠組み」をテーマにそれぞれ基調講演を行い、
日本学研究における国際連携及び中日両国の平和友好関係の重要性を訴えた。

 ディスカッションでは、北京日本学研究センターの丁紅衛副教授と関西学院大学シルクロード研究センターの山泰幸教授が共同座長を務めました。丁副教授は「今回のフォーラムは、中国が「一帯一路」(シルクロード経済帯と21世紀海上シルクロード)を国家戦略として打ち出したことを背景に、北東アジアの今後の発展に役立つ知恵や提言の発信を目的に開かれたものだ」と述べました。また、山泰幸教授は、世界文化遺産としてのシルクロードの影響力を高く評価し、「一帯一路」に連なる地域の重要性が益々顕著になってきていると指摘しました。

 三カ国の識者らは、ディスカッションを通して、「一帯一路」構想はアジア全域の経済成長と繁栄、関連諸国間の文化交流と相互理解の増進、平和で持続可能な社会作り等の面において、多様な協力の可能性を提供し、大きなポテンシャルを秘めた構想であることを共に認識しました。

 「北京日本学研究センター」は、1979年に開設された全国日本語研修センター(通称大平学校)を基礎に、中国教育部と日本国際交流基金の提携により、1985年9月に北京外国語大学内に開設された教育研究機関です。これまでの30年に、日本語教育や日本学研究の専門人材1500人余りを養成し、卒業生は中国内外の大学、研究所、マスコミ、政府機関、企業などで幅広く活躍しています。近年では、大平正芳記念財団の協力を得た『大平文庫』の設立や、日本学優秀論文賞の設置、日本の名著翻訳出版など、中国の日本研究や人材養成に寄与する事業も展開しています。

 「アジアにおける日本研究の可能性」と題した本シンポジウムは、同センターが創立30周年記念のため、24日から25日に北京で開催したものです。同時開催した一連の記念行事にも、中国、日本、韓国などから総勢約200人の研究者が出席しました。

(記事・写真:趙雲莎)


センター顧問への功労賞授与式


25日開かれたテーマ別フォーラム


「シルクロードと日本研究」のほか、「東日本大震災と日本社会の変容」「文学に表象された戦争」「東アジアまんが・アニメーションの発展」など6つのフォーラムと言語、文化、文学、経済、日本語教育などの分科会も開かれた。

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