中国の習近平国家主席のイギリス公式訪問を前に、北京外国語大学英国研究センターと中国欧州学会英国研究分会が合同編集した『英国発展報告(2014-2015)』、いわゆる「英国青書」が15日、発表されました。青書では「中英両国の投資や金融分野における協力が著しい成果を上げ、両国関係は互恵共栄から"利益"と"戦略"のダブルエンジンによる駆動の新段階に入った」としています。
青書は、イギリスの政治や経済、社会文化、外交などを紹介、分析したうえで、「互恵共栄の関係を保ちながら、中英関係における戦略的協力の勢いが強まり、積極的な進展を見せている。イギリスは西側諸国による新しいタイプの対中関係を発展させるお手本になった」と明らかにしました。
具体的には、イギリスは西側諸国の中で、率先してアジアインフラ投資銀行(AIIB)への参加を公に表明した国であり、中国のEU(欧州連合)における重要な経済パートナーとして、中国投資者からも注目を集めています。2000年から2014年までの間、中国企業によるイギリスへの直接投資額は122億ユーロ。2014年末まで、中国がイギリスへの直接投資総額は400億ドルにのぼり、イギリスは中国の欧州における最大の投資先になったということです。
一方、両国が金融面の協力が進んでいます。2014年以来、ロンドンの人民元オフショア業務は大きな進展を遂げ、イギリス政府は初の人民元建て国債を発行した外国となりました。また、イギリスポンドと人民元の直接取引も実現されました。
これについて、青書は「グローバルな投資規則と、金融ガバナンス規則が形成される中、両国の投資と金融関係は二国間を超え、さらにグローバルなモデル効果と影響力を持つようになる」としています。(10/14 Lin YM)
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