王毅外相は12日、中国外務省でシリア大統領顧問ブーサイナ・シャアバン氏と会談を行いました。シャアバン顧問は中国側に現在のシリア情勢とシリア政府の立場を説明しました。
王外相は、「シリア情勢には大きな変化が起きているが、中国の立場は3つに集約することができる。一つ目は、国際テロ取締りで力をあわせるべきだと言う点。中国側は国際法を遵守し、当事国の許可の下に行われるテロ取締り行動を行うことを支持するとともに、関係諸方面には連絡と協力を強化するよう望んでいる。二つ目は、政治交渉はいち早く再開すべきであるという点。中国は関係各国による政治解決を求める交渉再開を歓迎し、国連による政治解決の動きを支持する。適切なタイミングで第3回ジュネーブ会議を開催し、前提条件や、予定調和のない、包容力ある政治的移行が行われることを提案する。三つ目は、人道的危機の緩和を当面の急務とすべき点。中東からの難民・移民は地域と周辺地区の安定に影響を与えている。関係各国は、人道的危機を緩和させる措置をさらに講じる必要がある。中国はこれらの措置に関し、できる限りの支援を続けていく」と明らかにしました。
また、王外相は「中国は外交上これまで国際関係の基本原則を守り、他国への内政干渉に反対している。中国側はシリアの主権独立や領土保全、国情に合った発展の道を探ることを支持しているが、最終的には、シリアの未来と命運はシリア国民によって自ら決定されることが望ましい」と述べました。(殷、向)
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