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スウェーデンのカロリンスカ研究所は5日、2015年のノーベル医学生理学賞の受賞者として、中国の女性薬学者で中国中医科学院首席研究員の屠呦呦(トゥー・ユーユー)博士(84)と日本の科学者・大村智博士、アイルランド出身のウィリアム・キャンベル博士らの三人が選ばれ、この三人は寄生虫病に対する新しい治療法を発見したことを発表しました。
ノーベル委員会は、「数千年来、寄生虫病は人類の健康に脅威を与え、国際的な問題になっている。屠呦呦博士が発見したアルテミシニン物質を利用して、マラリア感染者の死亡率を大幅に減少することができる。大村智博士とキャンベル博士が栽培・発見した細菌と抗生物質は回旋糸状虫(回虫)による感染症、フィラリアによる感染症(象皮病)の発病率を根本的に減少することができる。以上の研究成果は毎年、数百万人に上る患者に新しい治療法を提供し、人類の健康のために大きな貢献をした」と評価しました。
発表によりますと、800万スウェーデンクローナ(約1億1600万円)の賞金のうち、屠博士は400万スウェーデンクローナ、大村智博士とキャンベル博士はそれぞれ200万スウェーデンクローナと分け合います。
屠呦呦博士は1930年生まれ、中国中医科学院終身研究員と首席研究員を務めています。長い間、屠博士は現代技術を利用して、マラリア等の病気に効く漢方薬を開発しました。(万、KOKUSEI)
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