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国慶節連休中の観光動向に香港各界が注目

2015-10-04 16:19:57     cri    

 香港特別行政区政府は2日、「1日に香港を訪れた大陸からの観光客数が16.2%増加した」と発表しました。これを受け、商務・経済発展局の蘇錦樑局長は3日、「一日だけの数字で観光客数の増減は判断できない。一定期間の調査を経た後、結論を出したい」としました。

 香港旅行業議会の董耀中幹事長は「国慶節大型連休の初日、大陸からの観光ツアーの数は23%減少し、289件となり、小売とホテルの予約も盛り上がりは見られなかった。観光客数は増えたものの、その多くは香港を経由してほかの目的地に行くか、香港には宿泊しない素通り客だと見られる」と話しました。

 旅行業界立法会の姚思栄議員は「国慶節大型連休の期間中、ホテルの客室稼働率は例年平均の9割になり、宿泊料も前年より1割か2割安くなる見込みだ」と予測し、「香港は大陸観光客にとって第一の観光目的地ではなくなった。中国本土から押し寄せてくる「密輸バイヤー」(個人旅行客を装い、香港の日常品や家電製品などの物品を、中国税関の穴をくぐって中国本土へ持ち込む人たちを指す)への取り締まり、人民元の切り上げなど為替変動、ビザ発給要件の緩和などにより、多くの大陸観光客は日本やヨーロッパの各地に出かけるようになった」と分析しました。

 香港特別行政区政府が発表したデータによりますと、8月香港の小売業の売り上げは対前年同期比で5.4%減少し、その原因のひとつに観光業の弱化があると見られています。香港小売管理協会は「傘下の多くの店舗は国慶節連休の初日と二日目の売り上げが減少し、中には、二桁の減少が出た店さえある。ジュエリーやぜいたく品を扱う店舗では、大陸観光客の買い物意欲の弱化が顕著で、通年ベースの販売高は二桁の減少になりそうだ」としています。

 蘇錦樑商務・経済発展局長は、こうした状況について「為替変動要因のほか、周辺国の日本、タイ、韓国はいずれも大陸観光客に対し、ビザ発給要件を緩和させ、中国人観光客の誘致に乗り出している。こうした競争に押されて、香港の観光業もバラエティを豊富にし、競争力を向上しなければならない。最近、各地がグルメカーの普及に関する方策を調査検討してきたので、近く立法会で関係者にその構想などを紹介していく考えだ」と話しました。(殷、向)

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