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『苦禅大師書画愛国フォーラム』開催

2015-10-01 13:33:25     cri    


 今年が中国人民抗日戦争および世界反ファシズム戦争勝利70周年の年であることにちなんで、先月29日から山東省の李苦禅美術館で一連の愛国をテーマにした書画作品を展示した第10回高唐書画博覧会が開催されています。

 中でも注目を浴びている催しの1つに、29日午後に行われた『苦禅大師書画愛国フォーラム』です。中央文学歴史研究館館員であり、清華大学教授でもある李燕氏夫妻が、父である中国写意派書画の巨匠李苦禅氏の抗日戦争中における地下工作者としての活動で、国家に貢献した知られざる功績を語りました。劉萍高唐県人民代表大会常務委員会主任、王亜男高唐県共産党委員会常務委員兼宣伝部長、その他多くの学生、書画愛好者ら100人余りがフォーラムに参加しました。

 李燕教授は李苦禅氏の書画作品や映像資料などを通して、苦禅氏の抗日戦争の様子やと感銘深い愛国の情を紹介し、「父は功績をまったく気にせぬ地下工作者で、彼の本当の身分は抗日戦争後、始めて公にされました。それは『八路軍冀中軍区情報部特派員黄浩氏の下で働く北平情報基地の正式メンバーの一人』でした。父は気高い共産党員で、戦争中は何度も生命の危険にさらされる中、敵に対して屈することはありませんでした。彼が昼夜なく絵を描き、それを売ることで収入を得ていたのも、党の活動経費に貢献することを考えてのことでした」と話しました。

 李燕氏の夫人である孫燕華さんは、「李苦禅先生は高唐の農民として生まれ、故郷を深く愛していました。彼は敵味方をはっきり区別する人でしたが、同時に多くの人々の為にできるだけのことをしようとする人で、皆さんに愛されてきました」と話し、「今を生きる中国人は、この幸せな生活をもたらした人々のことを忘れてはいけない。皆さんには心静かに、苦禅先生の作品を鑑賞し、何かを感じとって頂きたいと願う」と述べました。


李燕教授が『天逸囚窟生』の作品を説明

 李苦禅氏は中国を代表する中国水墨画界の巨匠でありながら、抗日戦争当時、特殊工作員を勤め、活動経費の捻出にまで心を痛めた、抗日戦争の英雄でもあります。戦争中に過酷な日々を過ごした牢屋から釈放された後、彼は『天逸囚窟生』と言う名のシリーズ作品を制作しました。作品の中で描かれた鳥たちは、今で謂う可愛いイメージとは異なり、勇敢さと、迫力と生命力にあふれています。この特殊な時期に描かれた特殊な作品は何のために制作され、何に使おうとしたのかは未だに謎ですが、絵に込められた思いは、現代の我々にも何かを訴えようという気迫を感じさせます。

 この高唐書画博覧会は10月7日まで行われています。 (記事・写真 張怡康)

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