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撫順訪問の「再生の大地」、市民と音楽を通じて交流

2015-08-31 20:14:13     cri    
 8月28日から中国入りした日本の「再生の大地」合唱団は30日、訪問先の撫順で、歴史を銘記し、平和の大切さを訴える歌声で市民との合唱交流を行いました。

 この日の早朝、市内の公園で市民合唱団に加わって合唱をしたほか、午後、市内の小学校で撫順市文聯新感覚合唱団との友好交流ステージで朗読合唱構成の「再生の大地」の一部を歌いました。


朝の撫順市労働公園で市民合唱団と一緒に歌う

 
交流会で歌う撫順市文聯新感覚合唱団

 合唱が始まる前の挨拶では、姫田光義団長は「"撫順の奇跡"を撫順で歌えることがすごく嬉しい。平和と日中友好の思いをこめて歌ってきたが、これからも歌い続けていく。平和の歌声が撫順から世界へ広がっていきたい」と話しました。

 また、作詞者の大門高子さんは「罪を犯した日本兵を許してくれた中国の人たちと、自分たちの罪の赦しを求めた日本人が撫順戦犯管理所での出会いが、"撫順の奇跡"を作った」と創作にかけた思いを振り返り、「花が好き、歌が好き、平和が好きな私たちは平和を求める心、戦争は絶対いやだということ、侵略は絶対しないという思いを込めて歌っていきたい」と笑顔で胸中の思いを話しました。


挨拶する姫田光義団長(右)、通訳は合唱団メンバーでもある撫順生まれ、日本で飲食店を経営している趙詩蔓さん(左)


挨拶する大門高子さん (左)


合唱する「再生の大地」

 共同ステージでは双方の合唱団による演奏の後、全員がステージに上がり、「北国の春」や「もみじ」、「海よ ふるさと」など相手国の言語での大合唱も行い、最後は組曲「再生の大地」のエンディングソング「撫順の朝顔」。「しあわせ願う 人間として 武器よりも花を 育てましょう」、「前事不忘 後事之師」と鳴り響く歌声の中でフィナーレを迎えました。


「撫順の朝顔」の大合唱でフィナーレを迎える交流会

 「新感覚合唱団」を率いるのは日本で声楽の留学をした鄭盛団長。「一緒に歌えてとても嬉しい。歌は心と心をつなぐ道。歌を通して平和のメッセージを発することができるものと信じている」と日本語で挨拶をしました。


指揮をとっている鄭盛団長

 交流会は熱気に包まれた中で、盛大な拍手を浴びてお開きとなりました。「楽しかった。これまで2週間、毎日練習してきた甲斐があった」と新感覚合唱団の団員の一人がその充実感を微笑みながら話してくれました。また、親子で訪れた観客からは、「日本の皆さんの思いがとてもよく伝わった。中国と日本は平和と友好が何よりも大事」と感想を述べました。

 なお、「再生の大地」合唱団は交流会に先立ち、30日午前、撫順戦犯管理所陳列館を訪れ、陳列館関係者との交流会を行いました。同合唱団は2011年に結成してから、これまで2回撫順を訪れました。


撫順戦犯管理所入口


元管理所看護婦長・趙毓英さんとの再会を喜ぶ団員たち


管理所に咲く朝顔をバックに記念写真


撫順戦犯管理所に咲く朝顔

 「再生の大地」合唱団は瀋陽、撫順の旅を終えた後、31日に北京入りし、9月1日には国家新聞出版ラジオ映画テレビ総局音楽ホールで初の北京公演を行います。その際、中国放送の友合唱団と中国で有名な歌手も同じステージに立ち、ともに「抗日戦争勝利70年」を記念する平和の歌などを披露する予定です。(王小燕、トントン、牟ケン)

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