韓国と朝鮮による高官級会談が現地時間25日零時55分に終わりました。40数時間にわたる交渉を経て、双方は複数の項目で合意しました。

　韓国と朝鮮が発表した共同声明には次の6つの合意内容を含まれます。

　▽韓国と朝鮮が南北関係を改善するため、ソウルかピョンヤンで早期に南北政府間の交渉を行い、多くの分野で対話と協議を進める

　▽韓朝間の非武装地帯（DMZ）の韓国側で地雷が爆発し韓国兵が負傷したことについて、朝鮮側が遺憾の意を表す

　▽異常事態がない限り、韓国側は8月25日昼12時から軍事境界線一帯のラウドスピーカーによる対朝鮮放送を停止する

　▽朝鮮側が「準戦時状態」を解除する

　▽韓国朝鮮が今年の秋夕（チュソク・旧暦8月15日）をきっかけに南北離散家族の対面行事を実施する。その前に9月始めに赤十字会談を行う

　▽各分野での民間交流を展開する

　朝鮮中央通信社は25日に「朝鮮韓国の高官級の緊急接触が22日から24日にかけて板門店（パンムンジョム）で行われ、双方はそれぞれ2人を派遣し会議に参加した。朝鮮からは朝鮮人民軍総政治局の黄炳誓（ファン・ビョンソ）局長と朝鮮労働党中央委員会の金養建（キム・ヤンゴン）書記が参加し、韓国からは韓国大統領府（青瓦台）の金寛鎮（キム・グァンジン）国家安保室長と洪容杓（ホン・ヨンピョ）統一部長官が参加した。双方は、軍事衝突を防ぎ朝韓関係を発展させるために真摯に討議を重ね、共同声明を発表した」と報じました。（ｈｊ　小山）