ギリシャのチプラス首相は20日夜、パブロプロス大統領に辞表を提出し、早期総選挙の実施を求めました。

　チプラス首相はこの日、テレビ演説を行った後辞表を提出し、政府とEUなどとの支援協定について「国民が自ら決断を下さなければならない」と述べました。

　ギリシャ議会では先月、860億ユーロ（約12兆円）の金融支援と引き換えに、税収や年金、統計、司法、銀行などを含む財政改革を実施すると同時に、500億ユーロに上る国有資産を売り出すことを可決しました。

　これについて、チプラス首相は「今年1月に就任した際に期待していた支援協定に達成できない上に、債権者に譲歩した」と認め、さらにこの新協定はギリシャの発展にとって最も良いものだとしました。（Katsu、Kokusei）