習近平国家主席の特使を務める中国の李源潮副主席は9日、シンガポール建国50周年の記念式典に出席し、トニー・タン大統領とあいさつを交わしたほか、李顯龍（リー・シェンロン）首相や、ターマン・シャンムガラトナム副首相兼財務相とそれぞれ会談しました。

　李副主席は習近平主席の祝賀メッセージを手渡しました。習主席は建国50周年を迎えたシンガポールの政府と国民に祝賀の意を表すとともに、両国関係の一層の発展に期待を寄せました。

　李副主席は「中国はシンガポール側と共に努力し、引き続き戦略的見地と長期的な視点から両国関係の発展を推し進めていきたい」と述べると共に、シンガポールが中国・東南アジア諸国連合（ASEAN）関係の調整国を引き受けたことについて、「シンガポールを含むASEAN諸国と共に、中国とASEANの戦略的パートナーシップの持続的かつ健全な発展を推進していく」と述べました。

　リー・シェンロン首相らシンガポールの指導者は、両国の国交樹立25周年を契機とし、両国関係の良好な発展の勢いを保ち、政府間の協力プロジェクトの実施を急ピッチで進めると共に、新しい協力分野を切り開き、自由貿易地域のレベルアップを積極的に推進していく考えを示しました。また、「ASEAN・中国関係の調整国を務める期間中に、ASEANと中国関係の前向きな発展を推し進めるために積極的な役割を発揮したい」と述べました。（ZHL、小山）