中国の王毅外相は4日、クアラルンプールで、東南アジア諸国連合(ASEAN)関連の外相会議に出席しました。カンボジアのハオ・ナムホン副首相兼外務国際協力大臣やベトナムのファム・ビン・ミン副首相兼外相、タイのタナサック・パティマプラゴーン副首相兼外務大臣、マレーシアのアニファ外相、ラオスのトンルン・シースリット副首相兼外相などと、それぞれ会談しました。
カンボジアのハオ・ナムホン副首相との会談の中で、王外相は「中国は中国・ASEAN協力におけるカンボジアとの協調を強め、新しい未来図を考えたい」と述べました。これに対し、カンボジアのハオ・ナムホン副首相は「カンボジアは中国・ASEAN協力において中国側との協調を強化していきたい」との考えを表明しました。
また、ベトナムのファム・ビン・ミン副首相兼外相との会談の中で、王外相は「双方の共同努力によって、中国・ベトナム関係は改善と発展の傾向を見せている。われわれは両国関係が好ましい循環に入るのを期待している」と述べました。ファム・ビン・ミン外相は「中国との関係に改善がみられたのは嬉しいことだ。ベトナムは中国との関係を非常に重視し、密接にハイレベル交流を保ち、貿易や投資、地方など分野での実務協力を推進するとともに、海上協力を強化していくことを望む」と述べました。
タイのタナサック・パティマプラゴーン副首相との会談の中で、王外相は「中国はASEAN一体化プロセスとASEAN共同体づくりを支持し、ASEANがアジア協力において主導的な役割を果たすことを支持する」と述べました。
一方、マレーシアのアニファ外相との会談の中で、王外相はマレーシア航空MH370便の捜索におけるマレーシアの努力を賞賛し、今後も協力して善後策に取り組んでいく考えを示しました。
ラオスのトンルン・シースリット外相との会談の中で、王外相は「インフラ施設の建設は、中国とラオスを含む東南アジア諸国との協力の重点となる。中国はASEAN諸国にとって最も求められるインフラ施設の建設に取り組み、これらは質が高く、持続的な施設となるだろう」と述べました。(hj 山下)
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