抗日戦争史の中国の専門家と学者数十人が19日、山西省武卿で抗日戦争歴史をめぐり議論しました。専門家らは「中国が抗日戦争勝利70周年を積極的に記念することは、国内の民族主義を助長するためではなく、日本の民族主義を刺激するためでもなく、国民に歴史を銘記してもらい、将来を切り開くためだ」としました。
ここ数年、歴史的進歩に伴い、中国共産党は抗日戦争において国民党軍隊の貢献を、より客観的に評価するようになり、国民党の抗日戦争での研究も盛んになっています。
江蘇省蘇州科学技術学院人文学院の趙偉博士は「当時、国民党の指導者、蒋介石は抗日戦争の経済的準備に関する意識が早くも芽生え、民族の危機をある程度に正しく判断することができるが、『外部の危機を安定する前に内を安定しなければならない』という理念の影響を受け、抗日戦争への経済的準備が不足していた」と述べました。
また、中国民間では対日本の民族主義が高まることについて、中国社会科学院当代中国研究所の李文研究員は「対日本民族主義が高まることは日本の対中国民族主義が推進する結果だ。対中国人民にとっては日本側が正式かつ公に謝罪することが欠けている」とした上で、「中国が抗日戦争勝利70周年を積極的記念することは国民たちに歴史を銘記させ、将来を切り開くと同時に、全世界に当時、反ファシズム戦争における東方主戦場の地位と役割を明示するためだ」と述べました。(hj)暮らし・経済へ
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