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国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長は、6日、ノルウェーの首都オスロで、「国連ミレニアム開発目標(「極度の貧困と飢餓の撲滅」や「普遍的な初等教育の達成」など2015年達成をめどに国際社会が約束した目標)は、生命の救助と生存状況の改善などですでに著しい成果が収められた。しかし、最も貧しい状態にいる人々と最も傷つけられやすい人々を助けるため、国際社会は依然として更に大きな努力を払う必要がある。」と述べました。
パン事務総長は、この日、ノルウェーのソルベルグ首相、ルワンダのカガメ大統領とともに「2015年ミレニアム開発目標報告」を発表しました。パン事務総長は、「ミレニアム開発目標で収められた成果は世界の人々が祝福する価値があるが、予定目標として実現できていないところもあるとはっきりわかっている。」と語りました。
報告書によると、世界の最貧困層はこれまでの20年で大幅に減少し、1990年の19億人から2015年の8.36億人に減りました。ほとんどの成果は2000年以降に達成したということです。また、改善された飲用水を使用できる人口の割合は1990年の76%から2015年の91%に増加しました。
また報告書は、「ミレニアム開発目標に含まれる大事な目標は著しい成果が得られたが、異なる地域と国における進展がアンバランスで、まだ多くの人々は支援などを受け取れていない状態だ。また、男女差別が依然としてあり、貧富の差、都市と農村の格差はいまだ大きい。気候変動と環境悪化は発展に制約をかけ、衝突は依然として人類発展の最大の脅威である。」と指摘しました。(任春生、高橋敬)国際・交流へ
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