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東北大平原紀行

2017-08-11 17:22:02     cri    


 報道でご存知の方も多いと思いますが、四川省の九寨溝で8月8日夜、マグニチュード7.0の地震が発生し、甚大な被害をもたらしました。被災された人たちが一日も早く復興できることを心から願っています。

 今回と次回の中国メロディーは最近、子供を連れて東北三省を訪れたときの様子と地元の音楽をお送りします。

北方の穀物庫

 中国では東北と言ったら、主に黒竜江省、吉林省、遼寧省、内蒙古自治区東部を含みます。昔からここには満州族や蒙古族、朝鮮族など多くの少数民族が暮らしています。森林が多く、物産が豊富なことから「北大倉(北方の穀物庫)」と呼ばれています。

千里の大平原

 車で東北大平原の土地に入ると、一望できる千里の広い世界に驚かされます。目の前の東北大平原は見渡す限り果てしなく続く平らな大地で、まさに正真正銘の大平原でした。大平原では、早朝に太陽が東の地平線から空に上り、夕方、西の地平線に沈むすべての様子をこの目で見ることができます。

 この時期は、トウモロコシや大豆などの農作物がすくすくと育っていて、真夏の太陽の下、この果てしない東北大平原は生き生きとした生気に溢れています。特に道端の畑で農家が販売している茹でトウモロコシを味わうとき、自然の神様が与えてくれた味覚と美しい風景に心の底から感謝の気持ちが湧いてきました。

受け継がれるヤンゴ踊り

 東北地方に訪れる前に、地元の民間音楽を代表するヤンゴ踊りと二人転を聞いたことがあります。今回、黒竜江省の観光スポット・五大連池へ向かう途中である村に立ち寄った時、空に鳴り響く銅鑼や太鼓の音に引きつけられました。どうやら地元の農民たちが祝賀イベントを行っているようでした。

 多くの農家が鮮やかな衣装を纏い、銅鑼や太鼓のリズムに合わせてヤンゴ踊りを踊っていて、踊る人も周りで見ている子供たちや年輩の方たちもみんな大喜びでした。人々の素朴で楽しい笑顔を見ていると、ヤンゴ踊りという東北の大地で生まれ育った芸術の花は、きっとこの土地で代々受け継がれていき、永遠に枯れることはないだろうとしみじみ感じました。

 番組の中でお送りした曲

 1曲目  丢戒指(私の指輪)

 この歌は東北地方の有名なラブソングで、恋人からもらった指輪をなくしてしまった女性が、落ち着かない様子を歌っています。

歌詞

 庭で刺繍していると

 飛んできた蜂に指を刺されてしまった

 あまりの痛さで

 手を振った拍子に

 指輪が落ちてしまった

 あの人が送ってくれたものだから

 お爺さんたち もし拾ったら

 ぜひ私に返してくださいね

 お礼にたくさんご馳走しますよ

 2曲目  小拜年(年始回り)

 この歌は中国の東北地方で広く行われている演芸・二人転を基にアレンジしたものです。二人転は300年の歴史を持つ伝統芸能で、二人の男女が扇子やハンカチを持って、銅鑼や太鼓に合わせて歌や踊りだけでなく、喋ったり物真似をしたりもします。そんな二人転は東北地方の代表的な芸能として、地元の多くの人々に親しまれています。

 この「小拜年(年始回り)」という曲は元日にお嫁さんが旦那さんと一緒に喜んで実家に戻る場面を描いています。

 歌詞

 元日 どの家も新年を祝っている

 町中は隅々まで鮮やかな灯篭に飾られて

 爆竹の音が天まで響き渡る

 子供たちはお正月が大好きで

 新しい服や新しい帽子をもらって

 頭から足まで新しく 新年を迎える

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