0301-2
|
一年の計は春にあり。
今がまさにその時。今回はこんな季節にふさわしい話題です。
日本語月刊誌「人民中国」の王衆一編集長をスタジオにお迎えしました。今回は雑誌作りをめぐってのお話ではなく、キーワードは「健康づくり」です。
193センチの長身。体重は一時期125キロを超えていた王編集長。2014年末、体調不良で検査入院することになってしまいました。外出は車、運動はしない、机仕事が多い。こんな生活習慣が健康を損ないました。「このままではやばくなるぞ」と医師から警告され、そこからスタートしたのが、ウォーキング健康法でした。
歩く王編集長
さっそくスマフォにジョギング用APPをインストールし、GPSで表示された地図を片手に、歩く範囲をどんどん広げていきました。このようにAPPで軌跡を記録し始めてまもなく1年。歩いた距離は合計3600キロを超えました。最初の頃の足の痛みや、今も続く流れる汗と引き換えに、得たものがあります。
「ウェストが細くなり、ベルトに新たに12個の穴を開けた。僕にとって年輪のようなもの(笑)。体重は25キロも軽くなり、今は18歳の自分に戻ったよ」と顔をほころばせました。
警鐘を鳴らしてくれた医師とは、「では1年後にまた会おう」と約束しました。その約束の日がまもなくやってきますが、1年前の心細さがウソの様。今は健康に対して自信満々の王編集長です。
また、外見上の変化だけではなく、スローライフに替わったことにより、思いもよらなかったこともあったと言います。それは、心身共におきた変化でした。
都会の北京でも、実は季節の移り変わりがはっきりしていて、目を楽しませてくれる四季折々の風景があった。
王編集長のアルバムから~歩きながら楽しむ 四季折々の北京
PM2.5がひどくて歩けない日も確かにあったが、でも、数えてみると、そんなにも多くはなかった。
コンクリートジャングルの中に入ると、その中を生きる人々の喜怒哀楽がある。
色、匂い、人々の表情など、車での移動では見る機会もない様々なものが蘇ってきた…
ある時スマフォのWechatに友人からメッセージが届いた。クリックすると、小野リサのしびれる歌声で「遠くへ行きたい」。学生時代に良く聞いていたメロディーでした。
北京の胡同を歩きながら、王編集長にはこみ上げるものがあり、目が潤みました。そこで思い浮かんだ一句は「なつかしや 心くすぐる 過去の歌」…
365日以上も歩き続けてきた王編集長。ほかにも、「人民中国」の誌面でも読めないエピソード満載!詳しくはどうぞ番組をお聞きください。(写真提供:王衆一)
【プロフィール】
王衆一(おう しゅういち)さん
日本語月刊誌『人民中国』総編集長。
1963年瀋陽生まれ。
吉林大学で日本言語学を専攻、1989年に修士号取得。
同年、人民中国に入社。
1994年から東京大学で一年研修滞在し、表象文化を研究。
2001年から『人民中国』編集担当副社長。
2007年から編集長に就任。
日本映画の大ファン。
「遊び心の塊」と自称し、中日両国民の相互理解を促進するための雑誌「人民中国」を作りながら、 コミュニケーション、映画、翻訳学、大衆文化など多岐にわたる研究をしている。
主な著書に『日本韓国国家のイメージ作り』
訳書に『日本映画史100年(四方田犬彦著)』などがある。
© China Radio International.CRI. All Rights Reserved. 16A Shijingshan Road, Beijing, China. 100040 |