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【漢詩歳時記】:「秋夕」杜牧

2015-07-17 17:21:42     cri    


 ここ数日、北京は40度近くまで気温が上がっています。おとといから中国で暑さの厳しい時期を言う「三伏」に入っていますが、暑すぎます。以前の北京なら気温は上がっても乾燥していたので、朝晩などは過しやすかったのですが、最近の北京は湿気も多く、暑さが纏わり着くような感じです。日本では酷暑の夏ばて防止にウナギを食べますが、こちらでは餃子です。お正月にも食べるので、健康のためと言うよりも縁起がいいのでと言った感じでしょう。初めは、「猛暑に餃子?」と思いましたが、水餃子に黒酢をかけると結構さっぱりしていて食が進みます。先人の知恵ですね。

 さて、今日はお便り紹介の番組「中日交流カフェ」で福岡県遠賀郡の外村文人さんが「星の漢詩」を紹介してくださいとリクエストしてくれましたので、杜牧の 「秋夕(しゅうせき)」を紹介します。漢詩では、夜空を月が独占していて、星に関する詩は多く有りませんでした。今日、ご紹介するのは七夕の彦星、織姫が登場します。日本では七夕と言うと7月、夏のイメージですが、中国では旧暦で七夕をやりますので、少し涼しいイメージです。

 作者、杜牧は晩唐の詩人、陝西省長安県の人。杜甫と区別して小杜とも呼ばれています。名家の出身で地方や中央の役人を歴任しました。外見もかっこよく歌舞を好み、浮名を流したこともあったと言います。50歳で没してしまいますが、残した詩はわかりやすく、日本でも江戸時代以降愛唱されました。この作品は、1人寂しい宮女の様子を詠っています。畫屏は絵が描いてある屏風で、銀の燭台、秋の光と対照的な鮮やかさがあります。輕羅は薄い絹を貼った団扇のことですが、これで蛍と戯れていると言うのは、隣に話し相手もいないからでしょう。ふと空を見上げると涼しげな雰囲気が水のようだと言っています。天の川伝説を思い起こし、牽牛、織姫は離れていても年に一度は会うことができるけど、私の愛しい人はいつ訪ねて来てくれるのだろと星を見続けている様子が詩になっています。寂しい女心を一幅の絵のように表現しています。

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