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新疆は中国の北西部にあります。かつてはシルクロードの通り道であり、今も多様な民族が暮らすところです。古くから、ここは中国と中央アジア、西アジア、ヨーロッパを結ぶ交通の要衝でした。
このほど、新疆の書画家・柴啓青さん作の「千龍図」という書道作品が上海大世界ギネス本部から「ギネス」記録をつくったことを認められました。柴啓青さんは身体障害がありながら、唯一自由に動かせる左手で3年かけてこの作品を完成させました。作品は2008の異なる形の龍という字で今年2008年の北京オリンピックを迎える思いを表しています。
今年48歳の柴啓青さんは骨の形成不全という先天的な病気によって、両足に生まれつき障害があり、右手の筋肉萎縮も重度と認められました。子供のころ、兄と姉が楽しそうに通学する姿を見て、ベッドの上で寝たきりの柴啓青さんはつらい思いをしてきました。ある日、柴啓青さんは兄から貰ったソビエトの小説『鋼鉄はいかに鍛えられたか』を読んで、主人公が両手両足の自由を失なう病、失明などにみまわれながら、共産主義事業のために尽力するというストーリーに感銘を受けました。また、両親も兄弟もいつも彼を励まし、幼い柴啓青さんに大きな希望と勇気を与えました。
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