最近中国で話題となっているのが、6月1日からレジ袋の無料提供が禁止されるというニュースです。国務院が発表した『レジ袋の生産販売を制限することに関する通知』によれば、中国では、6月1日から、スーパーやデパート、小売販売を行っているすべての場所で、レジ袋を有料とし、無料提供は一切禁止されます。中でも、厚さが0.025ミリメートル以下のレジ袋は生産、販売、使用が全面禁止となる見込みです。これまで、当たり前のようにもらっていたレジ袋が有料になる……庶民にとっては関心を持たざるを得ないニュースですが、実は今回の決定には理由があります。統計によりますと、現在、中国では毎日30億枚以上のレジ袋が使われているそうです。これらのレジ袋は、『ホワイト汚染』の主な原因と見られています。『ホワイト汚染』とは、こうしたレジ袋などの氾濫によってもたらされる公害のことですね。資源の浪費と環境汚染を防止するために、今回の通知が発表されたということです。
環境問題を考えると、当然の流れといえますが、でも、突然の発表に、市民の中には反発の声も出ているようです。調査によりますと、ほとんどの市民がこの規定を支持しているものの、納得できない人も一部いるようです。レジ袋の代わりに紙袋を使ったりとか、一人一人が価値観を変えていくことが大切だと思います。
6月以降、中国を旅行する予定のある方は、スーパーでレジ袋をもらったら、お金を取られることがあると思います。しかし、自然環境を保護するために、旅行者の皆さんもご協力をよろしくお願いします。
さて、今週の番組では「魚と米の故郷」の無錫にある古い町ーー栄巷古鎮をご紹介しました。この600年の歴史を持っている町ではどんなものが見られ、どんな面白いことがあるのか?ぜひ番組を聞いてください。それから、観光情報が3つありますが、この冬、中国へ旅に来る予定のある方にとって参考になればと思います。
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