漓江下りで水墨画の世界の奇峰を眺める広西チワン族自治区の東北部に位置する桂林。街はさほど大きくないが、見どころは多い。街の大学のキャンパス内にある独秀峰、その東にある伏波山、象が水を飲んでいるような象山、桂林最大の鍾乳洞である蘆笛岩、七星公園など。そして桂林観光のハイライトが桂林潤オ陽朔間、約83キロメートル、4ー5時間の船旅、漓江下りだ。「桂林山水甲天下(桂林の風景は天下一)」と称えられてきた景観はまさに水墨画。平地に山がそびえ立つ景色は自然が作り上げた芸術といえる。船から蝙蝠山、九牛三州、望夫石、冠岩幽洞、九馬画山、黄布倒影などの奇観を満喫。歴史ある古い町、興坪も通過する。川辺の民家や子どもたちの姿を見るのも楽しい。
観光スポット
山水風景
桂林は世界でも有名な観光の町で、「山水天下に甲たり」として名をよく知られています。その典型的なカルスト地形は、数億万年にわたる溶食、風化によって無数の峰林、峰叢、地下川を形成しました。これらが格別な趣を持つ桂林山水を構成しているのです。「江は青羅の帯をなし、山は碧玉簪のごとし」は、桂林の山水をそのまま生き生きと描写した言葉です。 更に漓江の風光は、山々が美を競い合い、水流が巡り、まさに山紫水明の世界です。
人文古跡
桂林市は中国の国務院から命名された初めての歴史文化の町の一つです。二千年あまりの歴史を持ち、人文学的に豊富多彩です。主な見どころは、秦代の霊渠、明代の靖江王陵、王府、桂海碑林、西山摩岩の石刻、摩岩の造像、そして新石器時代の甑皮岩の洞窟の遺跡、太平天国の記念館、桂林博物館、桂林のカルスト館と八路軍辨事処の旧跡などです。
民族風情
桂林は多民族が住む町で、壮族、回族、苗族、トン族、ャオ族などの28の少数民族がいます。ここで、風景だけでなく少数民族の生活や建築様式などに目を向けても楽しいです。少数民族の村の中の路地を歩いていると、町の喧騒から解放され、のんびりとした気持ちになります。主なものは、三月三の歌祭り、伝統行事、チワン族の竜脊棚田(龍の背の千枚田)、ヤオ族の"打旗公"、"真珠油茶"、トン族の"走賽"、"酸魚酸油"、苗族の"賞新節"、"竹筒飯"、チワン族の"竜脊水酒"。壮観なトン族の鼓楼、風雨橋、チワン族の吊り脚楼などがあります。精巧な造りは見るものを飽きさせません。
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