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峨眉山は成都の南西部にあり、観光バスで行くと片道約2時間半かかります。麓の海抜が450mで、主峰の万仏頂は標高3099m、昔から峨眉山こそ天下の秀麗なりと言われています。
峨眉山は中国の四大仏教名山の一つとして知られています。紀元2世紀、仏教がインドから中国に伝わってきて以来、この山に次々と寺院が建てられ、6世紀の頃には、全国でも指折りの仏教の聖地となりました。明清時代の最盛期には大小170の寺院が立ち並び、「峰という峰に寺があり、丘という丘に庵がある」といわれるほどでした。峨眉山は、1996年、楽山とともに、ユネスコの世界文化・自然遺産リストに登録されました。
その観光スポットとしては、まず山の麓にある報国寺、伏虎寺、また峨眉山の中腹で峰と谷間に彩りを添えている万年寺があり、そして峨眉山の頂上にある臥雲庵と金殿などが特に有名なものです。これらの寺院には、仏教の仏典、仏舎利、青銅の塔、重さ62トンの普賢菩薩を背中に乗せた銅と鉄製の象、磁器製の仏像、碑、有名な書画等、貴重な歴史的文物が大切に保存されています。それに、清音閣には日中友好のシンボルとして、日本の新潟県の宮川浜から運んできた沙門良寛の石碑を置いていた日中詩碑亭もあります。
さまざまな形をした洞窟、峰、滝、渓谷などに恵まれた峨眉山では、美しい景色も楽しめます。特に、有名な景色は双橋清音、白水秋風、象池夜月、羅峰晴雲、九老仙府、金頂詳光などがあります。金頂の祥光は峨眉十景の精華です。祥光とは、縁起のいい光と言う意味です。金頂の四大奇観とたたえられます。「日の出」、「雲海」、「仏光」、「聖灯」を含む「金頂の祥光」は、昔から中国の人々の憧れです。
また、峨眉山は自然豊かな動植物の博物館でもあります。ここには、カナメモチ、モミ、楠等の世界的に珍しい樹木があり、コノハチョウ、髭蛙などの動物がせいそくしています。特に人気があるのは、一線天、九老洞の付近に生息する猿の群れで、寺院の回廊や山奥の細道に姿を現したり、梢に身を隠したり、また付近を歩き回る人々に食べ物を求めたりします。
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