世界一海抜の高いところにある湖「納木錯(ナムツォ)。チベット語で「天の湖」という意味があります。また、仏教の聖地とされる場所です。納木錯湖は、ラサから北東に200km行った草原の中で、視野いっぱいに横たわっています。湖面は海抜4,718mにあって、広さは東西70kmと南北30kmで、見た感じは「海」といった感じです。湖の背後には、ティングリ山系のチョウサジンジ(7,022m)とチアゲル(7,021)の2座が見える。その鋭角の山肌がこの湖を加護しているようだった。しかし、チベットでは海抜6千メートル以下の山には名前が付いていない。それ以上の高山だけでも50座もあるからだ。チベットの山とは、名前があるものを山と呼ぶらしい。
納木錯湖に行くのには、日本製のランドクルーザーに乗って、途中で美しい景色を鑑賞や撮影をしながら4時間位で着きました。途中には、地熱発電所や温泉の羊八井を経由して、この行程では最高の海抜は5190の拉根那峠を越えて行きます。この峠では観光客は全員下車して、記念撮影をします。納木錯湖に着くと多くの観光客がいました。地元に人がヤクをモデルの写真撮影の商売をしており、ヤクもモデル料は5元でした。海のように広大な湖、湖水を口に含むと淡い塩味がしました。太古はきっと海だったのでしょう。そう考えると地球の不思議さと歴史の悠久さをしみじみ感じました。
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