海外旅行するときは、何が必要ですか?
お金はもちろん、そして当地の風俗、交通状況、もっとも大切なのは、「通訳」です。
旅行団の中で、通訳がいるのは当たり前ですが、もし迷子になったり、内緒で買いたいものがあったりするときはどうしますか?やはり、少しだけでもいい、当地の言葉を覚えれば、もっとも安心できますよ。
では、今度の豆知識で、「中国の言葉事情」を簡単に紹介します。
一般的にいう「中国語」は、北京の言葉を指しています。中国語の中には、さまざまな方言があります。北京語は、中国語人口の7割を占める「北方語」に属すると同時に、政府の政策で全国に普及した共通語の基礎となっています。そのため、北京語の発音は、中国全域でほぼ通用です。
注:山奥とか、小さな古い村とか、少数民族の人たちが集まり住んでいる所などは通じないかもしりません。
中国本土だけでなく台湾や香港でも、それぞれの土地の方言である台湾語や広東語のほかに、北京語が使用されています。シンガポールでも中国語は公用語の一つですが、それも北京語です。
このほか、東南アジアや北アメリカの華僑も中国語を話しますが、北京語とともに広東語や福建語なども少なくありません。
方言の違い
各地域ごとに料理の特色は異なりますが、それ以上に違いの大きいのが、方言です。中国語では、方言の違いは日本語よりはるかに大きいです。例えば、北京人と広東人は、自分の方言でお互いにしゃべると、ほとんど意思が通じません。英語とドイツ語の差に比べると、おそらくそれ以上の開きがあると思われています。ここで一つ、違っているのは発音だけで、文字だったら、どこでも大体同じ漢字を使っています。
ここで、発音について、一つの例を挙げます。
「私は日本人です」という言葉をそれぞれの方言でいうと、次のようになります。
「北京語」我是日本人[ウォ シー ルイベンルェン]
「上海語」我是日本人[ゴー ズー ザッベンニン]
「広東語」我係日本人[ゴ ハイ ヤットプーンヤン]
これぐらいの差もあります。皆さん、これが同じ意味の中国の言葉と信じられますか?
次は、中国語の音と日本語の音読みについて説明します。
実は、日本の音読みは中国語の発音と似ています。また、前に記した方言見で、「我是日本人」の日本語の音読みを加えます。それは、
[ガ ゼ ニチホンジン]
というように読まれています。まるで中国のどこかの方言のようです。
漢字の音読みの大部分は、1000年以上も昔の日本人が当時の中国人の発音を耳で聞いて、仮名で写したものです。ただし、それ以来あまりに長い年月が経ったので、現代中国語(北京語)とは、かなりかけ離れてしまいました。
日本人にとって、中国語は漢字で書かれるので、話すのはともかく、読むのは簡単そうです。中国旅行をして、たどたどしく話せても、筆談で「会話」を楽しむ人もいるかもしれない。
その際に、漢字が同じでも日中でまったく意味が違うものがあるので、要注意です。いくつか例を挙げると次のようになります。
中国語:汽車→ 日本語:自動車
中国語:手紙→ 日本語:ちり紙
中国語:湯 → 日本語:スープ
中国語:走 → 日本語:歩く
中国語:聞 → 日本語:嗅ぐ
中国語:告訴→ 日本語:告げる
中国語:批評→ 日本語:批判する
中国語:便宜→ 日本語:安い(値段を指すとき)
中国語:貴→ 日本語:高い(値段を指すとき)
中国語:丈夫→ 日本語:夫(主人)
中国語:大丈夫→ 日本語:一人前の男
中国語:宿舎→ 日本語:寮
中国語:賓館→ 日本語:ホテル
中国語:対不起→ 日本語:すみません
中国語:去→ 日本語:行く
中国語:行李→ 日本語:荷物
中国語:銭→ 日本語:お金
中国語:不行→ 日本語:だめ
要注意と使えそうなものは、今は、大体これぐらいしか思い出せません。役に立つでしょう?もし何か気になる言葉があったら、手紙とか、メールを下されば、ありがたいです。もちろん中国の豆知識に関するのは何でもオーケーですよ。では、皆さんの手紙、お待ちしております。あて先は以下の通りです。
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