浙江省寧波市は典型的な中国の水郷・港湾都市です。大運河の最南端で船が海に出る出口にあたり、「海のシルクロード」の東の出発港でもあります。

　悠久の歴史を持つ寧波で人々は7千年前から生活を始め、輝かしい河姆渡文化を創り出しました。寧波の料理も歴史と共に味わいを加えています。しょっぱさ・新鮮さ・臭さが特徴の寧波料理は「甬帮料理」とも呼ばれます。海鮮料理が有名で、海鮮の新鮮な味と塩味を融合し、蒸す・焼く・煮るなどの技法で、新鮮でやわらかく素材のうまみを生かし、色も濃厚です。イシモチの豆腐皮包み、焼き苔野菜や高菜とタケノコの炒め物などは値段も安く味も良いものです。寧波の人はにぎやかで特色のあるグルメ街「城隍廟」で食べる習慣があり、蟹粉小龍包・焼き餃子・ビーフンなどがとても人気です。