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寧夏:湖の多い「塞上の江南」

2013-08-27 13:05:58     cri    

 中国の西北部と言えば、荒涼たる大地だと言うイメージが強いでしょう。しかし寧夏ホイ族自治区へ行くと、江南のような美しい風景を目の当たりにして、そのイメージが頭から消し去られてしまいます。まさに「塞上の江南」と言う名のとおりです。

 寧夏ホイ族自治区は中国の西北部に位置し、比較的湿原の多い地域です。川の両岸にある湿原のほか、歴史的に残されてきた湖もこの地域の貴重な資源です。銀川市だけでも、400箇所あまりの湿原が存在し総面積は5万ヘクタールに達し、中には本来の湿原が52%を占めています。全市では自然湖が200箇所近くあり、中には面積100ヘクタール以上の湖が20箇所以上あります。

 有名な「沙湖湿原」は「江南の水郷」と「砂漠の風光」を一つにし、西北部ならではの風景を作り出しています。ほかには「鳴翠湖」、「清水湖」、「閻家湖」、「鶴泉湖」などがあり、すべて黄河の昔の川筋からできた湖です。

 閲海は「西湖」としても親しまれ、600余りの囲湖、200余りの魚の養殖池、沼地などでできています。近年様々な措置が講じられた結果生態環境が改善され、そして閲海水域と閲海湿原を利用して閲海公園を作りました。それに加えて近くに綺麗な「愛伊河」が流れているということもあって、現在このあたりが人々の憩いの場所となっています。

 銀川には湖と湿原が沢山あり、七十二の湖があると言われます。これらの湖の形成は、黄河の水を引いて灌漑していたことに大きく関係しています。漢の時代から、寧夏地域では黄河の水を用水路に引いて農地を灌漑する活動が始められましたが、明と清の時代になってから、灌漑面積がどんどん増え、特に清の時代には多くの用水路が作られました。しかし対応の排水措置が講じられなかったため、用水路から流れてくる水が低い場所に溜まって湖となった例が多くあります。

 現在これらの湖や湿原は寧夏を代表する「緑の名刺」として、「中国西北の肺」、「寧夏の魂」となっています。

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